概要

サービスを運用していく過程で、事業の状況や取り巻く社会環境に応じて提供する機能や課金体系などを変える(ピボットする)必要に迫られることが多いです。 特にBtoBのサービスでは、少ない顧客企業と長期的な取り組みになることが多く、1社ごとの取引金額の大きくなりがちです。 それゆえに、特殊なケースに対応するためにシステムを作り込むという選択を選ばざるを得ないケースもあります。 過度な作り込みによって、システムの柔軟性は損なわれ、事業はピボットしづらくなります。 本トークでは、書いたコードを捨てやすくしてシステムをシンプルに保つための設計と、捨てる意思決定を後押しするための工夫についてお話します。 システムをシンプルにすることにより、作り込みをしつつも試行錯誤のスピード感を維持します。そういった動きをするためのRailsアプリケーションの設計を具体例を交えて紹介します。 また、開発者がコードや機能を削除したいと主張しても、工数をかけて作ったものを削除する意思決定をするのは難しいものです。 コード、機能の削除を進めるためにプロダクトのステークホルダーをうまく巻き込んだ議論をするためのTipsを紹介します。 本トークを通じて、急激に変化する社会の中でも柔軟に対応するプロダクトを作るために、Webアプリケーション開発者が普段から準備できることについて知ることができます。


発表資料

Speaker

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zuckey

株式会社スタディストで新規事業である「ハンクラ」のプロダクト開発責任者をしています。同社に入社後、テックリードとしてプロダクトの立ち上げに携わった後、現在はプロダクトマネージャー、エンジニアリングマネージャーをしつつ、隙を見てはRuby/RailsとTypeScript/Vueでコードを書いています。