STORES へのID基盤の導入と、ユーザーアカウントの移行を振り返って

私が携わっている STORES というネットショップ開設サービスでは、この4月にショップオーナー向けの認証プロセスを一新しました。それまでは Rails アプリケーション内に実装した認証機能を利用していましたが、今では新しく構築したID基盤と OpenID Connect 準拠でサービス連携して認証するようになっています。このリリースは大きなトラブルもなく完了し、今も元気に動いていますが、リリースまでにはいくつもの難しい課題がありました。

  • 既存の仕様、データ、UXなどの整合性との戦い
  • 技術的負債と考古学
  • サービス個別の事情と共通基盤としての普遍性の葛藤
  • 専門性の高い認証・認可の技術領域の学習
  • ユーザーへの影響の最小化とサービス無停止でのリリース

本発表ではこれらの課題に対し私達がどのように乗り越え、ID基盤の導入をリリースしたのかを振り返ります。なお、今回は既存サービスへの導入の過程を主題としてお話するため、ID基盤自体の技術セットやアーキテクチャには深くは触れません。

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Takuya Matsumoto

hey 社で Ruby/Rails を書いています。最近やっと認証認可と仲良くなれた気がしますが気のせいかもしれません。前職の万葉の人たちと共著で某現場Rails本を書きました。