事業に向き合い続けたい私は、それでもRailsを使い続ける

私はエンジニアの責任とは「ただ技術をマスターすることではなく、技術を使って事業上の課題を解決すること」であると考えています。そしてそのための手段としてRailsは「Rails Wayに乗ることで本来やるべきコアな機能開発に集中することができる」非常に素晴らしいフレームワークです。実際に私はこれまで創業期のスタートアップや現職と約8年間、様々な事業課題と向き合い、その度にRailsを使ってそれらの課題を乗り越えてきました。

しかし近年は世の中の技術トレンドの変化も激しくなり、以前と比べて技術選定の難易度も上がってきました。React.jsやVue.js、TypeScript、API設計としてもRailsが採用しているRESTと比較してGraphQLが登場する等、特にフロントエンドまわりの技術進化は顕著です。そしてプロダクトとして求められるUI/UXもよりリッチになり、Rails単体よりもRailsと他の技術を組み合わせることでより最短で目的を達成できるようなケースも増えてきました。

今回のトークではGraphQLやReact.js、TypeScriptといった比較的モダンな技術を採用しつつも、Railsの良さを活かした開発事例として私のプロダクト開発についてお話させていただきます。そしてそれを通じて、私が何を大切に考え、どのような軸で技術選定や設計を行ってきたかをお伝えします。

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Hideaki Ishii

株式会社Speeeリードエンジニア。新規事業立ち上げをメインにやっています。どちらかというと大企業よりはスタートアップのような少数チーム向きなタイプで、攻殻機動隊のようなエンジニアチームを作りたいと思っています。レガシーな業界をテクノロジーの力で変えていきたいです。