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マンガアプリAPIと共存するWeb体験版の作り方 〜 コンテンツ保護技術を添えて
マンガアプリのWeb体験版開発事例を通じて、既存のバックエンドAPIと共存するWebサイト構築の事例を紹介します。この事業ではRailsベースのバックエンドAPIを使用してモバイルアプリにサービスを提供していますが、アプリをインストールせずにWebブラウザから一部のコンテンツを閲覧できる「Web体験版」の提供に挑戦しました。
主な課題は、①APIサーバーへの負荷分散、②API実装の二重管理の回避、③マンガコンテンツの不正利用防止でした。
これらの解決策として、APIレスポンスをS3上の静的JSONファイルとして保存し、CloudFront経由で配信することでサーバー負荷の分散と既存リソースの活用を実現しました。また「GridShuffle」という独自の画像難読化処理によるコンテンツ保護施策についても紹介します。
本発表では、クラウドインフラの構成方法やコンテンツ保護のための技術的工夫など、コミック事業特有の課題解決アプローチを共有します。アプリとWebサイトの効果的な共存戦略について実践的な知見を提供します。
Speaker
baba
氏名: 鈴木竜太
高校生の頃にプログラミングを始め、大学で計算機工学を専攻。SI企業やWebベンチャーを経て、2024年12月よりピクシブ株式会社勤務。コミックアプリ「Palcy」チームに所属し、バックエンド (Ruby on Rails) の開発を中心にインフラ (AWS) も担当。Ruby (Rails) は2016年から本格的に扱い始め、現在10年目。