talk
Sidekiq その前に:Webアプリケーションにおける非同期ジョブ設計原則
非同期ジョブはWebアプリケーションにおいてメール送信や外部API連携、バッチ処理の分割などに活用され、ユーザー体験の向上やサーバー負荷の最適化に貢献します。しかしその一方で、非同期処理はシステムに複雑性をもたらし、原因の特定が困難なバグを発生させたり、デプロイフローに影響を与えてしまうなどといった問題も招きがちです。
非同期ジョブの設計には、「なぜ非同期にするのか」「ジョブの粒度はどれくらいか」「バッチや同期処理では代替できないか」といった判断とトレードオフの理解が欠かせません。本セッションでは、そうした意思決定に必要な設計観点やユースケースを、実務で得た知見をもとに整理して紹介します。
SidekiqやSolid Queueの使い方を学ぶ前に押さえておきたい、非同期ジョブの設計原則をお伝えします。
本セッションを通じて、非同期ジョブを安全かつスケーラブルに設計・運用するための判断基準と設計方針を持ち帰っていただければと思います。
Speaker
morihirok
STORES 株式会社でWebアプリケーションエンジニアをしています。シニアマネージャーでもあります。福岡市在住でごくまれに fukuoka.rb に存在しています。