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Sidekiq vs Solid Queue

Railsで時間のかかる処理はなんらかのバックグラウンドワーカーに委譲して、アプリケーションとは別で対応するのが一般的なプラクティスです。バックグラウンドワーカーの選択肢としては長らくSidekiqが高いシェアを維持していましたが、Rails8.0からSolid Queueという新しいバックグラウンドワーカーが標準として採用されることになり、今後勢力図が変わっていくことが予想されます。

Solid QueueはActive Jobのアダプタとして使うことが前提の、DBベースのバックグラウンドワーカーです。Active Jobのアダプタとして使えるバックグラウンドワーカーも、DBベースのバックグラウンドワーカーも特に珍しいものではありません。ではなぜ今になってSolid Queueが生まれ、Rails標準として採用されようとしているのでしょうか?

この発表では、Rails用のメジャーなバックグラウンドワーカーの変遷を紹介することでSolid Queueが生まれるまでの経緯を説明します。また、現在広く使われているSidekiqの機能や特性をSolid Queueと比較することで、今後どちらを選択したらよいかの指針を示します。

Speaker

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株式会社ウィルネット代表。複数の会社の技術顧問しています。ginza.rb主催。著書にパーフェクトRuby on Rails(共著)、Ruby on Rails6エンジニア養成読本(共著)、WEB+DB PRESS で Ruby 記事連載(Vol 93~95)

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