SmartHRでは非同期処理を効率的に実装するためにSidekiqを活用しています。従業員情報の一括登録やダウンロードなど、様々な用途に利用しています。

しかし、一部の非同期処理では長時間実行されるジョブがあり、デプロイの過程で以下のような問題が発生していました：

• 実行中のジョブを停止すると、想定外のタイミングで処理が中断される可能性がある
• ジョブが最初から再実行されると、データの二重登録や実行時間の長期化が発生する可能性がある

これらの懸念がデプロイの妨げとなっていました。このため、SmartHRではSidekiqのワーカーで長時間にわたるジョブを安全に中断・再開できる仕組みを構築することで、安心してデプロイができるようになりました。

本セッションでは、デプロイの過程でSidekiqにおける長時間ジョブを安全に中断・再開する仕組みについて、実践的なアプローチを紹介し、実際の運用にどのように役立つかについて詳しく解説します。